監督は『花都大戦 ツインズ・エフェクトⅡ』『恋するブラジャー大作戦』そして『レッド・クリフ』第2班監督のパトリック・レオン。
『レッド・クリフ』シリーズ脚本のチェン・ハンと再びタッグを組み、壮大な冒険活劇とカンフーアクションを見事に融合させた。
武術指導には『トランスポーター』でハリウッドを席巻し、『レッドクリフ』シリーズほか多数の世界的大ヒット作のアクション監督としてその名を轟かせたコーリー・ユン。
物語を彩る舞台美術・衣裳担当として映画『乱』でアカデミー賞を受賞した日本を代表するデザイナー、ワダ・エミが参加している。
時は1910年代、中華民国初期。
少林寺と並ぶ中国武術の本山・武当山では、500年に1度の「天下第一」を決める武術大会が開かれようとしていた。
考古学者で武術家の唐雲龍(チウ・マンチェク)とその娘・唐寧(シュー・チャオ)は、大会出場のためこの地を訪れていたが、雲龍の真の目的は、武当山の各所に隠されているという“7つの秘宝と神剣”を手に入れる事だった。
同じく出場者を装って神剣を狙う女性武術家・天心(ヤン・ミー)と雲龍は利害が一致し、協力して秘宝のありかを探るが、武当山の道長・白龍(デニス・トー)率いる道士たちに行く手を阻まれてしまう。その頃、唐寧は白龍の弟子・水合一(ルイス・ファン)と出逢い、互いに強く惹かれあうようになっていた。
一方、武術大会の裏では“7つの秘宝と神剣”の隠された力をめぐる、恐るべき計画が進行していた…。
1959年生まれ、香港出身。ジョン・ウー監督の愛弟子として知られ、『狼 男たちの挽歌・最終章』(90)など多くの作品にアシスタントディレクター・共同脚本として携わっている。監督デビュー作は、ジョン・ウー製作の『野獣の瞳』(95)。その後も、ジョニー・トー製作『攝氏32度』(96、未)やラウ・チンワンとルイス・クー主演の異色コメディ『恋するブラジャー大作戦(仮)』(01)、ジャッキー・チェンとドニー・イェンの共演作『花都大戦 ツインズ・エフェクトⅡ』(04)など、寡作ながら話題性の大きな作品を監督している。日・中・タイ合作のオムニバス映画『BLACK NIGHT ブラック ナイト』(06)ではホラーも手がけ、ジャンルを問わず手腕を発揮する職人監督である。ジョン・ウー監督の『レッドクリフ』シリーズでは、第二班および、作品の要である水上場面の監督を任され、久々の師弟コンビが復活。本作でも、師匠譲りのスケール感あふれるアクション演出と映像を披露している。
1958年生まれ、香港出身。1980年に香港中文大学を卒業し、イギリスへ渡り映画を学ぶ。ジェイコブ・チャン監督の『黄昏のかなたに』(89)で香港電影金像奨・最優秀脚本賞受賞。サイモン・ヤム主演『告別有情天』(95、未)では監督デビューも果たした。その後、映画・TVドラマの脚本家として活躍、古典文学への深い造詣から『レッドクリフ』シリーズのメイン脚本家の一人に抜擢され注目される。他の代表作にチョウ・ユンファ主演『孔子の教え』(11)がある。
1951年生まれ、香港出身。10歳で京劇俳優の養成機関・中国戯劇学院に入学。ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユンピョウらとともに「七小福」の一人として舞台で活躍した。20歳でスタントマン・武術指導として映画界入りし、『ドラゴン怒りの鉄拳』(71)などに出演。真田広之主演『龍の忍者』(82)で監督デビューを果たし、現在も香港アクション映画の最前線で活躍している。ジェット・リー主演作『ロミオ・マスト・ダイ』(00)のアクション監督を機にハリウッドにも進出、『トランスポーター』(02)ではルイ・レテリエとともに監督を務め、世界的にもヒットメーカーとして知られるようになった。アクション監督としては、ジェイソン・ステイサム主演『Heat(原題)』(14)、ジェット・リー主演『不二神探(原題)』(13)が待機中。
1959年生まれ、京都府出身。京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)在学中、演出家の和田勉と結婚。夫が演出する舞台の衣裳を手がけたのがきっかけで、映画・舞台の美術・衣装も手がけるようになる。黒沢明監督『乱』(85)で日本人女性初のアカデミー賞(衣裳デザイン賞)を受賞した。以降も日本・海外問わず多くの作品に携わり、香港映画としてはチャン・イーモウ監督『HERO』(03)、『レイン・オブ・アサシン』(10)などを担当している。