Comment

幼い頃、TVドラマ 「サンセット77」のテーマ・ソングが大好きで毎週欠かさず観たものです。
1974年あこがれのLAを訪ね、滞在したのはSUNSET STRIPのモーテル。Little Richardさん、Dizzy Gillespieさんも泊まっていらして、毎日「朝御飯の時間だよ」と電話をくれたことなど、懐かしい思い出が蘇りました。

金子マリ(ロック歌手)

1920年代、開拓前のハリウッド。砂ほこりをあげ、草も木もない荒れたデコボコ道を走るT型フォード。この道がいまのサンセット・ストリップ(大通り)になるまでの変貌の歴史を辿るドキュメンタリーがこの「SUNSET STRIP ロックンロールの生誕地」だ。映画の都ハリウッドに魅せられ集まった人々が創り出した20世紀中盤のサブ・カルチャー。それは「セックス・ドラッグ・ロックンロール」というフレーズに凝縮されているが、その「なんでもあり」の裏側を知ることが出来る貴重な映像が満載だ。

亀渕 昭信(ラジオDJ)

1995年にジュニア・ウェルズのツアーでサンセットのHouse of Bluesで演奏、映画にも出ているダン・エイクロイドやWarのリー・オスカーが楽屋に遊びに来ました。周辺にもクラブ、レストラン、バーがあちこちにあって、ハリウッド・エンターテイメントの匂いが満ちていました。泊まったHTLも50sの雰囲気を残したいい感じでした。そんな記憶を追体験しながら映画を楽しみました!

菊田 俊介(ブルース・ギタリスト)

'75に僕はソウル・バンドでSUNSET STRIPに乗り込みました。
でも、全く歯が立たずに退散しました。
そして、ヤケになりコミックバンドを作りました。
それがBusy 4です。

この映画は僕の琴線に相当響きました。
はっきり言ってエグイです。
でもエグミは旨味です。

グッチ裕三(エンターテイナー)

大衆芸能の、奥の院ハリウッド・バビロン、その伝説の泉は禁断であり、素人は味わうことができないものだった。しかし、このドキュメントは歴史をさかのぼり、貴重な映像資料により、その香りと驚くべき内実を現代のロックに至るまで詳細に見せつけてくれる!これぞロックファンのみならず、世界の芸能関係者必見のドキュメント!

サエキけんぞう

1920年代からの著名ハリウッド・スターやミュージッシャンが出演、サンセット・ストリップの歴史がよく分る素晴しい作品!
ナイトクラブの踊り子さんが「逮捕されることは最高の宣伝になる」、肝が据わっていて凄いと思った!!
何度でも観たくなる華やかでギラギラ感が伝わってくるエモ―ショナルな映画、大好きな1960年代のLAロック・シーンも見事に描いているのだ!!!

城月 あやね(ダンサー)

LAのロックンロールの歴史は、ここサンセットス・トリップから生まれた。
チャップリンのハリウッド無声映画全盛時代、マフィア達が仕切る強面のエンターテイメントの世界の時代からナット・キング・コールなどのキャピトル・レコード・スタジオ全盛時代。
60年代になってビーチ・ボーイズ、ドアーズ、ママス&パパスらのヒッピー達の溜まり場に…。
ガンズ&ローゼズが一世風靡した時代もあったなあ。
そして今はタワーレコードなき、変わりゆく新たなエンターテイメントの中に生きゆく街の物語。
今や衰退の言葉も否めないが、未だに光り輝くハリウッド、あの街の魅力は…。
成り上がって、成り上がって、破滅の道を歩むか死ぬか生きるかのエンターテイメント亡霊地獄の中のアメリカン・ドリーミング。
闇が強烈だからこそ、アメリカのエンターテイメントはあんなに輝くのか!?
ある意味マニアックだけど、分かりやすくて、ハリウッド・スターやロック・スターがバンバン出てきて、面白い映画だ!
OK!

ダイアモンド☆ユカイ(ロック歌手・俳優)

千里の道はサンセットから始まる!
サンセットは正にエンターティンメントの大動脈。ここまでの歴史があったとは。
世界中で名前が知られている道の中でもここまで生まれ変わった道はない。サンセットの生まれ変わりには全部音楽がある。
音楽はサンセット通りの起爆剤であってアメリカや世界への発信力として右に出るものはない。
サンセットのアスファルトはレッドカーペットのように世界中の人を呼び寄せる不思議な道。
このドキュメンタリーを観るとストリート・オブ・ドリームズに行きたくなる。
僕も「サンセット・ストリップ」を観て早速行きたくなった。数え切れないほど走った道ではあるがここまでの歴史が詰まってる事を初めて知った。
サンセットの魅力を語る数々の著名人の愛着が伝わる。
「サンセット・ストリップ」の面白さが止まらないままずっと青信号!

デーブ・スペクター(放送プロデューサー)

あのストリップが地名の由来ではないが、あのストリップももちろんあって、天国もあれば地獄もある。陽(サン)が沈んで(セット)から輝く街で生まれた文化が、セックス・ドラッグ・ロックンロール! 街はカオスな方がいい。

山田 五郎(評論家)

僕が、LAに住んでいたのは1990年、グラマラスなLAメタルが終焉を迎えるギリギリの頃だった。
しかも住んでいたアパートメントはサンセット・ブールヴァードとフラー・アヴェニューの交差点付近。
あの辺りを遡る歴史、それも音楽が常に中心にあり、ちょっとヤバそうな話も満載でとても興味深いドキュメンタリーだった。
若者たちは常に現状には満足せず新しいムーヴメントを起こしていく。
それをしかめっ面で見るか、目を細めて笑顔で見るか、更に自分はどの時代にピッタリはまり共感できるのか。
そんな思いを持って観るのも楽しいと思うな。

山本 恭司(ミュージシャン)

アリス・クーパーもオジーもミッキー・ロークも語っているように、自分たちの世代にとっては、子供の頃に見ていたTVドラマ「サンセット77」の印象が根強い、あの櫛を書き上げるクーキーの印象はいまも目に焼き付いている、同時にスキッド・ロー(麻薬常習者達の溜まり場)と解説されているサンセット通りの歴史、ヒュー・へフナーやらドアーズやら、あのロックの黄金期を生み出した貴重な映像がこれでもかとばかり映し出されてくる、ノートンを駆るキアヌ・リーヴス、淡々とギャング&ジョン・ウェインの話しを聞くシャロン・ストーン、ウイスキー・ア・ゴー・ゴー、そしてロキシー、たった2キロのサンセット通り、1920年代から100年を綴ったこのフィルムのどこを抜き出しても、かつて観たことがなかったロックの歴史そのもの、ロックミュージアムにも置かれるべき永久保存版だ。

PANTA(頭脳警察)

君がコアなロック・ファンを自称するなら絶対に何度も繰り返し観るべき貴重なドキュメンタリー映画だ!ドラック、セックス、ロックンロールの聖地の起源から現在に至るまでを年代ごとに、実際その華やかでイかれまくった時代を謳歌した強者達が生々しくも、ほのぼのと思い出を語ってくれるので、自分もそこに居て実際体験した様なワニワニ感を味わいながら一気に観てしまうに違いない!伝説のグルーピーのパメラ・デ・バレスやランナウェイズのプロデューサーの奇人キム・フォーリーなど、かなりマニアックな人物目白押しで情報量が大変多いので何度観ても新しい発見があるだろう!LAメタル全盛の80年代のイケイケのアホ具合も大好きだが、個人的には60年代以前の大人向けの優雅な時代のSUNSET STRIPに憧れる。

ROLLY(ミュージシャン)

※五十音・アルファベット順